全国に拡大の兆しをみせる
「おたまじゃくし」騒動ですが、最初にその舞台となったのは石川県の2市です。その一つである白山市はまったく別の件でメディアをにぎわせました。ついに厚生労働省の局長逮捕まで至った
郵便料金割引制度の
悪用事件。その発端となった
DM会社の所在地が実はこの白山市なのです。そういえば、問題となった偽装障害者団体の名称も「白山会」でした。この美しい霊峰のイメージを騙る団体が「官」をも巻き込むスキャンダルという展開につながりました。
おたまじゃくし降臨もさることながら、こちらの方も摩訶不思議です。最初素人目には「郵便料金をチョロまかした」という、悪行というよりなんかセコイという印象だったのですが、一社だけで6億円の不正利益、という数字にぶっ飛びました。「悪徳障害者ビジネス」ともいうべき、おそるべき犯罪です。予断や憶測は避けるべきかもしれませんが、こういう場合に必ずちらつくのが政治家の影です。
「天から降るのは俺たちだけじゃない。カネだって降る摩訶不思議なこともあるんだ」とおたまじゃくしは体を張って教えてくれたのかもしれません。