これが本物の榊です。間違えないようにしましょう。ちなみに、こちらでは「サカキ」というより「シャカキ」と発音することが多いようです。見分けるコツは、なんといっても一度死ぬ思いをすることです。次からは雪山を彷徨することなく「本物はこっちだよ」と、向こうの方から手招きをしてくれます。
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決死の榊取り (前編)
年の瀬になると、時々山で人に出会います。たいてい、サカキかウラジロを取りに来る人です。しかし、その人が荒縄を携えていたら、要注意です。ひょっとして、死神に取り付かれているかもしれません。「辛いことがあって、年を越せないのですか?」と、声をかけてあげるべきでしょう。「どんな事情か分かりませんが」と、話を聞いてあげれば、死神は退散し、人助けになります。間違っても「まあ、あなたの人生ですからご自由に・・」などと言っていけません。こうなりゃ、あんあtも道連れ・・とばかり、その荒縄で首を絞められる危険があります。