石川県民あげて「地産地消」に取組もうということになり、「これはいいことだ」と、いち早くその運動に賛同した私は、居酒屋「知賛知将」を山中温泉の目抜き通りに出店しました。
あるとき、お客さんが「地物の魚を造りにしてくれ」と言いましたが、あいにく大シケで市場には地物の魚介類は入荷していません。私が申し訳なさそうにそう告げると、客は激怒しました。 「あんた、そんな言い訳が通ると思ってんのか。シケで船が出ないっていうんなら、あんたが船を出して釣りに出るなり、潜るなり、とにかく命をかけて、食材を探して来いよ。それがプロってもんだろ!」
そう捨て台詞を吐くなり、客は憮然とした表情で店を出て行きました。ちょっぴり反省・明日からは、海がシケないようポセイドン様にお祈りをすることにしました。