五月晴れの奥山中へ向かいました。山菜シーズンも一段落で、車の姿はあまり見かけません。そのかわり、色とりどりの花が、やや奇異にうつるほど、派手に咲き乱れていました。ここ最近は、春の花々が年々絢爛豪華になっていく感じがします。先月も桜はともかく、コブシの花のボリューム感は異常でした。新緑前の山が以前の様相とは一変して見えるくらいです。今も、斑の緑に混じり、白、黄、ピンク、赤、薄紫・・ まさに百花繚乱のごとく花が咲き乱れる光景は、不気味にも感じます。山あいの隘路に立ち尽くしてみると、自分が植物園の中にいるような錯覚さえ覚えました。事実、この地方も温暖化で温帯から亜熱帯に移ったのかもしれません。