「イメージダウンに繋がるから書くな」と言われても、つい目を向けてしまう山中温泉の暗い闇の世界。なかでも下着泥棒の話は時々話題になりますが、今回のケースは極めて稀です。ターゲットになったのは妙齢の男性でした。
「ああああ! 俺のパンツがない!!」
坂網権兵衛氏(仮名)はいつものように総湯、すなわち共同浴場から上がり、服を着ようとして脱衣箱から自分の下着が消えていることに気づきました。
「つい先日ヨメサンからプレゼントしてもらったばかり。ふたりにとっての勝負パンツなのに・・」
と凹む本人を尻目に、周囲からは同情の声よりも笑い声が起こりました。
「えーっ。男のパンツが盗まれたって聞いたことないぞ」
「いや、このご時世、何が起こるかわからん」
犯人像をめぐり、脱衣場ではいろいろな憶測がなされました。「認知気味の老人が間違えていったのではないか」という結論に傾く一方、「変態チックなホモの仕業ではないか」という声も。常日頃、初動捜査の杜撰さを指摘されている警察当局も、今回はいち早く捜査に乗り出した様子。今後の動向に注目が集まります。で、もし、この話を読んで、心当たりがある人はさっさと名乗り出なさい。